強迫性障害の体験談

玄関に出るのにも着替えないと気が済まない

40代男性、当時30代

 

発病までの背景

 私は父母と4つ上の姉の4人家族で育ちました。父は銀行員で母は専業主婦でした。

 

 私の記憶のある中で、最初の強迫性障害の症状としては、おもちゃの車を置く位置に異常にこだわっていたことです。

 

 納得出来るまでずっとチェックしていて、当時4歳頃だったかと思いますが、子どもながらに「面倒だな」と思っていた記憶があります。

 

 小学生低学年では、特に強迫性の症状は出なかったかと思います。

 

 ただ、小学生高学年あたりから高校まで、新たな強迫性障害が出てきました。

 

 それは算数や数学の勉強の際、1から10まできちんと論理的に解答を導かないと気が済まないというものでした。いわゆる「思いつき」的なものを嫌う感情で、解答が出ていながら、納得出来ないということが多々ありました。

 

私に現れた強迫性障害の症状

 大学へと進学し、一人暮らしを始めましたが、今度は外からの汚れを異様に気にする症状が出て、それは現在も続いています。

 

 まず、部屋着と外着は完全に分けなければならず、靴下も履き替えないと気が済みません。

 

 ただ、この程度であれば、必ずしも強迫性障害というわけでもないのでしょう。ところが、私の場合はちょっと玄関に出て新聞を取る程度でも、室内着では気分が悪いという徹底ぶりなのです。

 

 また、仮に室内であっても、外からの汚れが入ってくる窓際にも近づきたくありません。窓を開ける時には、使い捨てのビニール手袋などをしないと開けられません。

 

 当然、買い物で外から持ち帰った物のうち、拭ける物はウェットティッシュで拭きます。拭けない物は、きれいなビニール袋などに入れておいて、手に触れないようにしています。

 

 家具も他の家族が触っているので、出来るだけ触れないように、触れた場合にはいちいち手を洗うという「作業」が必要でした。

 

私が行った治療

 こんな状態が10年近く続きました。30代前半でいよいよ精神神経科へと通うことを、親に勧められました。

 

 私は気が進みませんでしたが、自分でも精神的な苦労は否定できず、渋々大学病院に通うことにしました。

 

 診断の結果、強迫性障害が認められ、薬物療法、具体的にはパキシルを使っていくことになりました。

 

 それから数年間パキシルを使用してきました。ただ、多少症状が緩和した部分はあるものの、改善とまではいきませんでした。

 

 その後は他の一般病院に転院して、他の薬を用いたりしましたが、結局のところ、症状はほとんど変わらないまま、現在に至っています。

 

 

その後

 今では薬はほぼ服用せず、どうやったら手を洗わないで済むかを考えながら常に行動しています。

 

 つまり、強迫性障害の症状は改善していないということです。

 

 しかし、ある程度ルーティーンを決め、それに従っていくことで不安感やいらだちを多少コントロールしています。

 

 強迫性障害とは付き合っていかなくてはならないという覚悟を決め、どれだけ負担を減らせるかということに重点を置いて生活しています。

 

 それでも強迫性障害は治ると信じて、医師と相談しながら粘り強く頑張っていこうと思っています。

 

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