日常生活で気をつけたいこと

 強迫性障害の方が日常生活で気をつけたいことを記します。
 ただし、個人差があると思いますので、自分に合わないと思ったら中止し、医師に相談した方がよいでしょう。

 

適度に忙しくする

 どちらかというと、大人しくしているよりは適度に忙しいほうが強迫観念が起こりにくいといえます。
 適度に運動したり、できれば普通に仕事や家事をしている方が良いと思います。強迫性障害だからといって何もできないと考えるのではなく、簡単なことでもいいから何かできることを探しましょう。
 ただし、うつ病を併発している場合は休息が優先されますので、医師と相談すると良いでしょう。

 

焦らない

 全般的なことですが、焦らないことが大切です。強迫観念に襲われると、混乱し、気が動転します。そのまま事を進めようとすると、状況は余計に悪くなります。ここはいったん、無理矢理でもいいですから、深呼吸をしましょう。難しければ一息つくだけでもいいです。
 強迫観念が起こると、一刻も早くこの不快感から逃れたいと焦る方が多いのです。しかし、逃れようとするほど、症状は悪化します。ですから、すぐに反応しないで、一呼吸おいてみましょう。ここから回復の道が開けることもあります。

 

気分転換は本当に好きなことをしましょう

 気分転換をするのは良いことです。良いことですが本当に好きなことをするようにしましょう。
 例えば、旅行に行ったとします。旅行が好きで好きでたまらなくて、旅先では何があっても強迫観念を忘れられるというレベルなら行ってもよいと思います。しかし、気分転換しなくてはという使命感から無理やり旅行に行くというのであれば、結局旅先でも自宅にいるのと変わりません。旅先でつらい思いをするだけです。
 気分転換をするなら、心の底から夢中になれるような、時間を忘れられるような、自分の本当に好きなことをするとよいでしょう。