強迫性障害の特徴記事一覧

 強迫性障害の特徴に強迫観念というものがあります。 強迫観念は、自分の意志に反して、頭に次々浮かんでくる嫌なイメージです。それと同時に、精神的な苦痛や不安などを感じます。 例えば、細菌に侵されるかもしれない人に大怪我をさせるかもしれない天井が落ちてくるかもしれない といったものです。 そんなはずはないと、本人も分かっているのですが、どうしても打ち消すことができません。そんな心の動きが強迫観念です。

 強迫性障害の特徴に強迫行為というものがあります。 強迫行為は、強迫観念とセットです。頭に浮かんでくる嫌やイメージな不安(強迫観念)を打ち消すために行う行為を強迫行為と言います。 例えば、手が汚染された→何度も手を洗う家が火事になるかもしれない→何度も火の元を確認する といったものです。 多少の繰り返しなら問題ないのですが、何度も何分も何時間も繰り返すようだと、日常生活に支障が出てしまいます。それ...

 強迫性障害の特徴に発症のトリガーというものがあります。 強迫性障害の症状は、何か特定の場面をきっかけに現れることが多いです。この特定の場面をトリガーと呼んでいます。 例えば、家をでるトイレに入る何かに触れる といったものです。 トリガーに出会うと、強迫観念に襲われます。そして強迫行為を行うまで解決しません。こういった一連の流れを繰り返すほど、強迫行為は酷くなっていきます。習慣化され、強迫行為に支...

 強迫性障害の人は、自分がしていることがおかしいことを理解しています。 強迫観念も強迫行動も、本人は、それが逃れられない症状であると感じています。それがさらに本人を苦しめています。強迫行為をしながら、精神的な苦痛や不安を感じているのです。 そして、多くの人は、自分のしていることが、どこかおかしいと思っています。強迫性障害の人は、好きで強迫行為をしているのではありません。こんなことに時間を使ってばか...

 強迫性障害の特徴には、現実と想像の区別がつかないというものがあります。 実際にはそんなことはないのに、本人には悪いイメージが浮かんできます。特に汚染不安に見られます。 例えば、次のようなものがあります。手で触れたところが汚染されていく汚れが人から人へ伝染しているように見える触れてないのに汚れに触ったような気がする

 強迫性障害の人の中には、家族を巻き込む人もいます。  強迫性障害は、自分一人で背負い込む人もいますが、家族へ強迫行為の協力を強要し、巻き込む人もいるのです。 例えば、汚染不安のため、家族にも過剰な手洗いを強要します。本人が行なっている強迫行為と同じことをさせるのです。ほかにも、掃除のやり方を細かく指示したり、洗い物の手順を指示したりします。それでいて、家族が強迫行為の手順を間違うと怒ったりします...

 強迫性障害の症状が悪化すると、1日の大半を症状に費やされるようになってしまいます。 症状が軽いうちは、ある程度、強迫行為に時間を取られても、仕事や学校に通うことができます。しかし、手洗いや確認作業に何時間も取られるようになると、生活のリズムがくずれ、普通の生活ができなくなります。遅刻や欠勤が増え、通えなくなり、ついには引きこもりになってしまう人もいます。 強迫性障害になると、このように生活に致命...

 強迫性障害に悩まされる人の中には、症状がつらくて、自殺してしまいたいという思いにかられる人もいます。この自殺したいという思いを巡らせることを自殺念慮といいます。 強迫性障害の症状はひどくなると、毎日生きているのが辛いと感じることもあるでしょう。お先真っ暗だと考えてしまう人も少なくありません。 しかし、強迫性障害は薬物治療や認知行動療法が確立されています。 実際、自殺寸前まで追い込まれた人が考えな...