強迫性障害の薬物治療
強迫性障害は薬ですぐ治るか?
薬の効き方には個人差があります。薬が効く人もまったく効かない人もいます。
この薬を飲んだから強迫性障害が治ったという話はあまり聞きません。薬が効いたとしても、服用して直ぐに症状が消えるようなことはないようです。
つまり、残念ながら、強迫性障害の特効薬のようなものはないといえるでしょう。
薬を長く続けていても改善にはつながらないことも
薬を長年飲み続けても良くならないというケースはよくあるそうです。それでいて副作用が出る人もいます。まるで服薬による恩恵を何も得られないように感じる人もいます。
しかし、薬を飲むことにより、一時的に症状が緩和したり、気が休まったりすることは多いようです。脳の機能にダイレクトに作用しているので、そのような一時的な改善は見られるのでしょう。
薬は補助的な使い方がよいといわれる
上記のことから、強迫性障害の治療においては薬は補助的な位置づけと考えたほうが懸命かもしれません。
強迫観念は何度も襲ってきます。どうしても辛い時は薬に頼るのもいいでしょう。しかし、それは一時しのぎのようなものです。
やはり根本解決には、薬物療法よりも物事の捉え方や行動を変える認知行動療法のほうが適しているといえるでしょう。