強迫性障害を理解すること

 強迫性障害を理解することが接する上での第一のポイントです。

 

 家族の方は、まずは、次のことを理解しましょう。

  • 強迫性障害の症状に一番苦しんでいるのは本人であること
  • 強迫性障害の症状は本人自身ではやめられないこと

 

 本人のつらさを理解すれば、日々の暮らしの中で接し方が自ずと分かるはずです。また、自力では治せない病気ですから、一緒に病院についていきましょう。可能ならば、一緒に医師から心理教育を受け、病気の理解を深めましょう。

 

 家族の対応次第で、症状の回復が早くなることもあれば、遅くなることもあります。まずは強迫性障害を理解することから始め、正しい知識を得て、本人と協力しながら回復をサポートしていきましょう。

家族の接し方のポイント

 家族の方がどれだけ強迫性障害のことを理解して協力的な態度になれるかが、正しい強迫性障害の患者へ接し方をするための第一歩です。
 そのうえで、決して患者さんを焦らせたり、改善するよう強く求めたりしないようにしましょう。また、「あなたはおかしい」「そんなの気のせいだ」などと強く言わないようにしましょう。患者は自分がおかしいことをしているのを十分承知しています。強く落ち込んだり、言い争いになって、関係が悪化していくこともあります。家族の方は強迫性障害の正しい理解と協力的な態度が何よりも大切です。