手洗いに追われる

 強迫性障害の症状に、手洗いに追われるというものがあります。

 

 潔癖症程度だったのが、症状が悪化し、世の中のもの全てが汚く感じ、何も触ることができなくなります。ちょっとでも手が汚れたと感じたら、水道に直行し、執拗に手を洗います。数分洗って少し落ち着きますが、綺麗になったとは感じません。またすぐ、汚れを感じ、水道に直行。そんな毎日が続きます。

 

 家でも同様で、ちょっとほこりが手に着いただけでも10分手を洗わないと気が済みません。トイレの後は20分手を洗います。外出するのも大変で、何か物を準備するたびに手を洗います。外出どころではありません。

 

 このように強迫性障害は、生活に大きな支障をきたすものです。それが単なる潔癖症との大きな差です。