病院選びのポイント

 強迫性障害を受診する病院選びのポイントを紹介します。

 

複数の病院を候補に

 まず、最初に、受診する病院は複数検討したほうが良いということ伝えさせて頂きます。下調べしたけど、実際行ってみてがっかりした経験を持つ人もいると思います。そんな時、別の候補をあたることができれば、選択の幅が広がります。我慢して1つの病院に通い続ける必要はありません。

 

ホームページで調べる

 病院やクリニックなど、医療機関の看板には、診療科名や診療時間など基本的なことしか書いてないので、強迫性障害に明るいかどうかは分かリにくいと思います。その医療機関のホームページがあったら、そこから情報を得ましょう。その病院の得意分野が書かれていたりしますので、そこに「強迫性障害」とあれば、候補に入れていいでしょう。

 

認知行動療法を取り入れているか

 強迫性障害の精神療法は、専門的な技術が必要なので、どこの病院でも行なっているとは限りません。認知行動療法やカウンセリングを取り入れているとホームページに書かれていれば、強力な受診候補としても良いでしょう。

 

事前に電話で問い合わせ

 受診は予約制のところが多いです。いきなり病院に行っても受診できません。行く前に、あらかじめ電話で問い合わせましょう。

 

医師がしっかり説明してくれるか

 医師が治療方針や治療に関する説明を十分にしてくれるかは、重大なポイントです。下調べしたものの、いざ受診してみると思っていた感じと違うということもあります。

  • 治療方針をわかりやすく説明してくれるか?
  • 薬の説明をしてくれるか?

 こういった説明をきちんとしてくれる医師ならば、安心して治療に身を任せることができるでしょう。

 

医者を替えることを検討した方が良い例

 医者と患者の関係はケースバイケースなので、医師を替えるかどうかは判断が難しいところです。ただ、次のような場合は、医者や病院を替えたり、セカンドオピニオンを検討したりしてもよいでしょう。

 

医者との相性が悪い場合

 あくまでも医師は友達ではありませんから、ある程度の相性の悪さは受け入れなければなりません。
 ただ、あまりにも人間味を感じなかったり、嫌な感じを受けたりして通院が苦痛になるレベルなら、替えることを検討してもいいでしょう。

 

医者が強迫性障害の知識が乏しい場合

 お医者さんと言えどもなんでも知っているわけではありません。なかなか無いケースだと思いますが、精神科医でも強迫性障害の知識が乏しい場合もあるでしょう。
 問診では決まって「考え過ぎだから気にしないで」と言って、薬だけを処方するような医師には注意したほうがよいでしょう。行動療法や認知行動療法などの知識に長けた医師に診てもらうのが望ましいです。

 

【本人に問題がある場合も】
 医師側の問題ばかりを挙げましたが、患者本人に問題があることもあります。特に「なんで治せないんだ」という上から目線の態度ではいけません。医師も人間ですから、いつも完璧な対応ができるとは限らないのです。患者本人に問題がある場合は医師を替えたところで上手くいきません。その結果、治療が進まず、つらい思いが続くだけとなります。少し嫌なことがあったくらいで医師を替えるのは、あまりオススメできる対応ではないと考えます。