財布を確認し続ける

 強迫性障害の症状に、財布を確認し続けるというものがあります。

 

 財布の中に入ってるお金やカードが気になって仕方ありません。もしかして無くなってるのではと何度も確認してしまいます。外出するときに確認し、外に出たらまた確認。駅の改札を通る前にも確認し、電車の中でも確認します。確認の仕方も執拗で、お札とカードが全部揃っているか枚数を確認します。一度数え終わっても、間違っているような気がして、また確認。自分でも無駄な行為だと分かっているのですが、やめられません。

 

 わかっているけどやめられない、これが強迫性障害の大きな特徴です。こんなに時間をかけて馬鹿馬鹿しいと、本人も思っているのです。しかし、やめられない。やめることができればどんなに良いだろうと思い、苦しみます。

 

 多少の確認なら普通ですが、何度もするのは、精神的にもよくありませんし、確認に時間を取られることで、他のことが疎かになってしまいます。症状に気づいたら、早めに医療機関に行き、治療しましょう。強迫性障害は、治療法の確立されている病気です。