強迫性障害の体験談

仕事のストレスで強迫性障害を発症した

20代女性

 

発病までの背景

 家庭環境はいたって普通で、長女として大切に育ててきてもらっていたと思います。性格は完璧主義なところがあり、責任感も強いので、小学校では学級委員をやったりするような存在でした。何かうまくいかないことがあったり、他人が思ったような動きをしなかった時に気になってしまい、ヒステリックに怒るようなことが小学生の頃から何度かありました。また、小さい頃からキレイ好きなところもありました。しかし、病気というよりはあくまで「性格」といった程度のものだったと思います。

 

私に現れた強迫性障害の症状

 大学を卒業して、インターネットの広告代理店に就職しました。広告業界はとても忙しく、毎日帰宅は終電でした。会社に寝泊まりすることもよくあります。また、会社の業績も芳しくなく、営業担当だった私は目標達成を過度に求められ、精神的にも肉体的にも疲弊していました。毎日、仕事のことで頭がいっぱいになり、常にイライラしており、些細なことでも腹をたてるようになりました。仕事が立て込んでいる時に、社員がオフィスで笑いあっているとすごく腹が立ったり、ゴミを気付かずに落とした同僚に声を荒げてしまったこともありました。そして、だんだんと自分のキレイ好きが過剰になっていき、自分のデスクの周りを何度もアルコール付きのテッシュペーパーで拭いたりしていました。そのうち、外回りをした自分の手が異常に汚く感じられ、1日に何回も手を洗ってしまうような行動を繰り返すようになりました。

 

【参考】強迫性障害の症状-手洗いに追われる

 

私が行った治療

 そんな私の異常行動に同僚が気がつき、心配をしてくれました。私自身も、何度も手を洗うことで手が荒れてしまっていましたが、それでもなぜか自分では止めることができなかったので、「何かの病気ではないか」と疑い始めていました。インターネットで調べてみると、強迫性障害の症状に極めて近かったので、近くの病院に行きました。
 病院では、ストレスが原因であると言われ、自分でもストレスが溜まっている自覚がありました。そうは言っても、突然仕事を辞めるわけにはいかないので、まずは薬を飲んで治療しました。
 しかし、症状はあまり変化がありませんでした。医師からは自分の強迫症状と向き合う必要があると言われ、手を洗わないで過ごすなどをしていくことで、強迫症状が出なくなっていくとのことでした。しかし、私は仕事をするだけで必死でしたので、そういった努力をすることはできませんでした。

 

その後

 そんな私の状況を母が見かねて、仕事を一度辞めるように説得されました。私はそのような「挫折」を味わいたくはなかったのですが、私の異常行動は周囲にも不審がられるほどになっていたため、意を決して会社を辞めました。すると、3か月程度で症状は落ち着き、今では全くなくなりました。
 その後、別の会社に再就職しましたが、症状は出ていません。自分は人よりもストレスが溜まりやすく症状が出やすいことを認識して、自分にあった仕事を選ぶことができました。自分の心や体の変化に耳を済ませながら、生活していきたいと思います。

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