強迫性障害の体験談

物を何回も触ってしまう

20代男性、当時10代

 

発病までの背景

 私が子供の頃は両親そして弟と4人家族で暮らしていました。いたって普通の家庭環境でしたが、小学校ではあまり友達も出来ず弟や犬と遊ぶことが多かったですね。
 中学年になったあたりでさらに対人関係が上手くいかなくなったのですが、その頃同時に強迫性障害の兆候が現れました。対人関係の方は、今で言う社会不安障害の一種だと思うのですが症状としては強迫性障害の方が重症度は高かったと思います。本当に普通に学校生活を送っていたので、突然生きにくくなった感じでした。

 

私に現れた強迫性障害の症状

 最初に現れた症状としては、物を何回も触ってしまうという強迫行為でした。どうしても触らないと気が済まないという不安感を感じて、もし気の済むまで触らなければ何かとんでもないことが起きるという妄想がひどかったんです。
 強迫性障害では確認行為や潔癖が有名な症状だと思いますが、私の場合は「意味不明な動作」が一番目立った症状でした。これで困るのは、もしこれを他の人に見られたら変に思われてしまうことです。さすがに小学生でも他人の目は気にしますので、これは徹底的に行為を隠していました。
 人が居る時にはどんなに不安になっても行為を行わずに堪えていましたね。でもずっとそれを続けているとすごく精神が疲れてしまうのが大変でした。

 

私が行った治療

 私が病院に行ったきっかけは対人恐怖症のほうでした。人と関わることが出来ずに不登校がちになってしまったため、隣町の大きな精神病院に通い始めたんです。
 そこで「強迫性障害」という病気を初めて知り、あの行為に病名があったのはビックリでしたが改めて治療が始まりました。不安になることを避けるために強迫行為を行っていたので、これに慣れるために不安な状況に向き合いました。
 あえて不安な状況にする治療だとは分かっていたのですが、最初はやはり辛かったですね。「これ耐えられるのかな?」とも思いましたが、あるポイントを抜けると急に慣れてきたんです。診察や治療などのために定期的に通院していましたが、良くなっている感覚はあったので退院まで順調に漕ぎ着けました。

 

その後

 実は今でもまだ完治しているという状態では無いのですが、生活が成り立つレベルにはあります。もともと強迫性障害になりやすい性格だったんだと思いますし、そういった考えすぎな思考に陥らないように気を付けるようになりました。一度考えると思考が止まらないので、あまり自分に暇な時間を与えないようにしています。真面目な性格自体は良いことですので、症状を抑えながら良い部分を仕事や生活に活かしたいですね。これはお医者さんに教わった知恵ですが、そういった意味でも思い切って病院に行ったのは良い選択でした。

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