強迫性障害の体験談

ちゃんと鍵がかかってるか気になってしかたない

30代男性、当時20代

 

発病までの背景

 私は一人息子として田舎で産まれました。高校生の時に両親が離婚するまでは田舎にある、母方の実家にて、両親と祖父母と共に生活してきました。そして両親が離婚してからは母と祖父母の関係が悪くなったため、母と共に実家を出てアパートで暮らし始めました。それから母と共に生活を続け、私が27歳になった時に他県に転勤となったので会社の寮で独り暮らしを始めました。それから1年後の28歳の時に、何の前触れもなく強迫性障害を発症しました。

 

私に現れた強迫性障害の症状

 私に現れた強迫性障害の症状は、「外出の際にドアに掛けた鍵の事が気になり、何度も確認してしまう事」です。
 具体的に説明すると、外に出てドアに鍵をかけるのですが、ちゃんと鍵がかかっているか気になり、もう一度、鍵を開けてドアを開けます。そしてまた閉めて鍵をかける…。この行動を何度も行います。回数にして30回以上は繰り返します。酷い時は何度も鍵がかかっているのを確認して出かけても、途中で、「もしかして開いているんじゃ?」と気になり、徒歩で30分以上かかる道のりでも歩いて戻り、鍵の再確認を行います。
 こういった症状は仕事でも休日でも構わず起こり、仕事の日はこの症状のために1時間位、早起きします。それで余裕を持って鍵の確認をするのですが、時間があればあるだけ何回も確認をするようになってしまい、いつも始業時間ぎりぎりに出社しています。今までは何とか遅刻はしていないですが、いつ遅刻してもおかしくない状況ではあります。

 

【参考】強迫性障害の症状-戸締りを何回もする

 

私が行った治療

 最初は我慢していましたがこの強迫性障害、放っておいても治りません。なのでネットで近場の心療内科を探して受診を決意しました。近くに心療内科は2つあり、1つは地元でも有名な大きい病院。もう1つは個人経営の小さなクリニックです。どちらに受診するか悩みましたが、クリニックの方が家から近かったのでそこに受診しました。先生の診察を受け、そこまで重度ではないものの、段階的に言うと中度の強迫性障害との診断を受けました。そして朝と夕食後に飲む精神安定剤の処方を受け、先生の判断でカウンセリングも受けました。このカウンセリングは月に2回行い、そこで私の生い立ち、趣味や特技を聞かれ、症状がいつから発生したか、そしてこの症状が出ている時、自分ではどんな事を考えているのかを客観的に見てカウンセラーの方に伝えていました。このカウンセリングでは、私の鍵を確認している時の心境をカウンセラーに伝え、カウンセラーの方は聞き役になっていました。私の心境を吐露し、心の中のモヤモヤを発散させるのが目的だったみたいです。

 

【参考】強迫性障害における病院選びのポイント

 

その後

 現在も通院は続けており、カウセリングも月に2回受けています。精神安定剤も同じように服用し続けています。強迫性障害もまだ治ってはおらず、変わらず鍵の確認はしています。ですが、気持ち的には以前より楽になりました。何と言うのか、鍵を確認している時も、以前のような強迫観念は薄れてきています。今はカウンセラーの方の助言で、鍵の確認のために1時間早く起きる行為は中止しています。これは鍵の確認のために私の生活リズムを崩さないようにするための配慮です。
 「焦らずゆっくり治していこう」とカウンセラーの方は言って下さいます。確かに早く治すのは難しいと思います。これからも色んな障害が出てくるのかもしれませんが、慌てずに治療に専念していきたいと思います。

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